山川 日本史小辞典 改訂新版 「興福寺東金堂」の解説
興福寺 東金堂
こうふくじとうこんどう
726年(神亀3)創建。たびたび焼失し1411年(応永18)の火災の後,15年に再建。正面7間,奥行4間。奈良時代の規模と構造をよく踏襲しており,再建ではあるが,唐招提寺金堂とともに奈良時代の金堂建築の姿をうかがうことのできる少ない例。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
726年(神亀3)創建。たびたび焼失し1411年(応永18)の火災の後,15年に再建。正面7間,奥行4間。奈良時代の規模と構造をよく踏襲しており,再建ではあるが,唐招提寺金堂とともに奈良時代の金堂建築の姿をうかがうことのできる少ない例。国宝。
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…和様を強調する細部としては亀腹(かめばら),回り縁(まわりぶち),長押(なげし),長押つき連子(れんじ)窓,蔀(しとみ)戸,斗栱(ときよう)を柱上にのみ置き中備は間斗束(けんとづか)または蟇股(かえるまた)とする,平行垂木(たるき),小組格天井(こぐみごうてんじよう),大棟の獅子口などをあげることができる(社寺建築構造)。しかし,必ずしもこの多くを備える必要はなく,形式上おおよそ奈良時代以来の要素が目立つ興福寺東金堂(1415),五重塔(1426)などは和様の代表である(図)。これらの建築には長押が使用され,組物(建築組物)の形式が禅宗様でなく,平行垂木としている点などが,重要な構成要素として伝統的な和様の外観を与えているのである。…
※「興福寺東金堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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