山川 日本史小辞典 改訂新版 「唐招提寺金堂」の解説
唐招提寺 金堂
とうしょうだいじこんどう
宝亀年間(770~780)の建築とする説が有力。平面は正面5間,側面2間の母屋の四方に1間の庇(ひさし)をめぐらしたかたちで正面1間通りを吹放しとする。中央の3間に仏壇を設け,内部に極彩色で仏画や文様を描く。現在は独立してたつが,創建時は左右に廻廊が接続していた。1693年(元禄6)から翌年の修理で,屋根の勾配を強めて棟高を高めている。奈良時代の金堂の唯一の現存遺構として貴重である。高さ15.7m。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報