船場煮(読み)センバニ

精選版 日本国語大辞典 「船場煮」の意味・読み・例文・類語

せんば‐に【船場煮】

  1. 〘 名詞 〙 塩鮭塩鯖に、短冊に切った大根などの野菜をいっしょに煮込んだ塩味煮物せんばせんばいり
    1. [初出の実例]「いとめに さけ かつお せんは煮」(出典:松屋会記‐久重茶会記・寛永一〇年(1633)一一月九日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の船場煮の言及

【船場汁】より

…室町後期の《証如上人日記》《津田宗及自会記》にはガン(雁)およびヒラタケ(平茸)の〈せんばいり〉が記録されているが,これはそれらの材料をいりつけるように煮て,塩,ことに焼塩で調味したものだった。《料理綱目調味抄》(1730)には〈船場煮〉の名が見え,〈船場煮,熬(いり)とも。大略うしほ煮のごとく多くは塩魚に大根,ふき等を加ふ。…

※「船場煮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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