船岡川(読み)ふなおかがわ

日本歴史地名大系 「船岡川」の解説

船岡川
ふなおかがわ

船岡の山奥に源を発し、朝日又あさひまた沢・大倉おおくら沢・たきまた沢・荒木あらき沢・岩木いわき沢など大小の沢の水を集め、南西に向かって流れる。さらに庄内しようないで庄内沢・オソ沢の水を合わせて、いちわたし禅京ぜんきよう森に源をもつ小黒おぐろ川と合流して、方向を転じて東南に流れ、さかいの西を通って、上淀川かみよどかわ地内であら川と合しよど川となり、西流して雄物川に注ぐ。

奥羽永慶軍記」の天正一六年(一五八八)この地一帯で起こった秋田・小野寺両氏の合戦の記事のなかに、舟岡川がみえる。

船岡村より産出する薪炭はこの川を下る舟運によって、雄物川を経由して城下久保田に送られていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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