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船恵尺 ふねの えさか

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

船恵尺 ふねの-えさか

?-? 飛鳥(あすか)時代の官吏。
道昭の父。「日本書紀」によれば,皇極天皇4年(645)大化(たいか)の改新のおり,蘇我蝦夷(そがの-えみし)が死に際して「天皇記」「国記」や珍宝をやいたとき,炎のなかより「国記」をとりだし中大兄(なかのおおえの)皇子(天智(てんじ)天皇)に献じたという。名は恵釈ともかく。

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(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

船恵尺

生年:生没年不詳
7世紀中ごろ,大和王権に仕えた人物。僧道昭の父。百済 からの渡来人で船氏の祖王辰爾の子か孫という。姓は史,名は恵釈とも書く。『日本書紀』によれば,乙巳の変(645)で中臣鎌足,中大兄皇子(のちの天智天皇)らに襲われた蘇我蝦夷が自害したとき,その邸宅にあった「国記」が焼失しようとしたのを火中から取り出して中大兄に献上したと伝える。このエピソードから元来,文筆に長けた家柄の出である船恵尺が当時,蘇我氏の下で「国記」など歴史書の編纂に当たっていたと考えられる。また西文氏の祖王仁の伝承も,このころ恵尺によって作られたという説がある。<参考文献>井上光貞『日本古代思想史の研究』,山尾幸久『日本古代王権形成史論』

(鈴木靖民)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

ふなのえさか【船恵尺】

〈ふねのえさか〉ともいい,恵釈にも作る。生没年不詳。7世紀中ごろの人。僧道昭の父。少錦下,姓は史。河内国丹比郡の人。645年(大化1)6月,中大兄皇子・中臣鎌足らが蘇我入鹿を討ち,さらにその父蝦夷(えみし)に迫ったとき,蝦夷は火を放ち〈天皇記〉や〈国記〉,珍宝を焼いたが,恵尺はすばやく〈国記〉をとり出し中大兄に献上した。船氏は王辰爾を祖とする渡来系氏族で,辰爾は欽明朝に船の賦(みつぎ)を数え録する船長(ふねのつかさ)になったため,船史姓を賜ったという。

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世界大百科事典内の船恵尺の言及

【国記】より

…内容は不明だが,《古事記》の原史料となった《帝紀》《旧辞》のうちの《帝紀》に《天皇記》が相当するとすれば,《国記》は《旧辞》で,神代以来の物語の集成かという。《天皇記》《国記》は蘇我大臣家に伝わり,645年(大化1)大臣家が焼かれたとき,《国記》のみは船恵尺(ふなのえさか)が救いだして中大兄(なかのおおえ)皇子に献上したというが残っていない。【青木 和夫】。…

【船恵尺】より

…〈ふねのえさか〉ともいい,恵釈にも作る。生没年不詳。7世紀中ごろの人。僧道昭の父。少錦下,姓は史。河内国丹比郡の人。645年(大化1)6月,中大兄皇子・中臣鎌足らが蘇我入鹿を討ち,さらにその父蝦夷(えみし)に迫ったとき,蝦夷は火を放ち〈天皇記〉や〈国記〉,珍宝を焼いたが,恵尺はすばやく〈国記〉をとり出し中大兄に献上した。船氏は王辰爾を祖とする渡来系氏族で,辰爾は欽明朝に船の賦(みつぎ)を数え録する船長(ふねのつかさ)になったため,船史姓を賜ったという。…

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