船木湊(読み)ふなきみなと

日本歴史地名大系 「船木湊」の解説

船木湊
ふなきみなと

[現在地名]近江八幡市船木町

琵琶湖東岸の要港の一で、八幡堀右岸沿いに位置する。江戸時代の湊とそれ以前の湊が同所にあったかどうかは不明。船木の地名は造船用木材の集散地であったことに由来するといい、古くからこれら用材を積出す湊が設けられていたと推定される。宝荘厳ほうしようごん(跡地は京都市左京区)三村みむら庄の寺用米を寺使に渡すべく命じた観応元年(一三五〇)一一月一九日の守護六角氏頼奉行人奉書(東寺百合文書)に「参拾石、問丸尾房源五請取之京進之処」とあって、西隣の尾房(大房)の問丸が京都に向け寺米を運搬しているが、これは当湊から積出したものと思われる(→船木庄三村庄

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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