船部村(読み)ふなべむら

日本歴史地名大系 「船部村」の解説

船部村
ふなべむら

[現在地名]杵築市船部

尾上おかみ村の西方、谷を隔てた台地にあり、北方の山の斜面に住宅がある。村名の由来は、船用の木材を伐り出した所という説と、船大工が多く居住していたという二説がある。小倉藩慶長人畜改帳では木付上きつきかみ庄に属し、家数二二・人数五七(うち本百姓九・代官一・肝煎一)とある。小倉藩元和人畜改帳では高一三〇石余、家数一一・人数五一(うち本百姓九・名子三・下人二)、牛一五。正保郷帳では八坂やさか庄の上庄かみしよう村のうちに含まれている。元禄郷帳では高一〇二石余。特産品である七島藺の生産のため、溜池が多く造られて水田化された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android