ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「良きサマリア人の譬」の意味・わかりやすい解説 良きサマリア人の譬よきサマリアびとのたとえ 『ルカによる福音書』 10章 30~37に記されているイエスの譬。永遠の生命を受けるために必要な隣人愛に関して,その定義を求めた律法学者に対し,イエスがその答えとして語ったもの。内容は,強盗に襲われて半死半生のめにあった旅人を,その同胞である祭司やレビ人が見捨てていったのに対し,外国人であるサマリア人が手厚く助けたというもの。隣人とはあらかじめ範囲を定められる律法的概念ではなく,あらゆる差別を乗越えた愛によってつくりだされる関係であるという,隣人愛の真の意味を明らかにしている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by