艱険(読み)カンケン

デジタル大辞泉 「艱険」の意味・読み・例文・類語

かん‐けん【×艱険/××嶮】

[名・形動]
山道などが、けわしいこと。また、そのさま。
物事がきびしく困難なこと。また、そのさま。
「一身前途の―なるをも」〈菊亭香水・世路日記〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「艱険」の意味・読み・例文・類語

かん‐けん【艱険】

〘名〙 (形動)
① 山道などが、けわしくて行き過ぎがたいこと。また、そのさま。険阻。〔隋書‐循吏伝・魏徳深〕
② (転じて) 物事のきびしく困難なこと。また、そのさま。
集義和書(1676頃)一一「内に積(つみ)たくはふる所の学術道徳を以て時に施し、天下の艱険を救ふは」 〔蜀志‐関羽伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「艱険」の読み・字形・画数・意味

【艱険】かんけん

険しく困難なこと。唐・魏徴述懐〕詩 千里の目を傷ましめ (ま)た九折の魂をかす 豈に艱險を憚らざらんや 深く國士の恩を懷ふ

字通「艱」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android