色に出ず(読み)イロニイズ

デジタル大辞泉 「色に出ず」の意味・読み・例文・類語

いろ・ず

心の中の思いが表情態度に現れる。
「忍ぶれど―・でにけりわが恋は物や思ふと人の問ふまで」〈拾遺・恋一〉
色がつく。
「わが袖の涙にもあらぬ露にだに萩の下葉は―・でにけり」〈金槐集

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精選版 日本国語大辞典 「色に出ず」の意味・読み・例文・類語

いろ【色】 に=出(い)ず[=出(ず)

  1. 心の中に思っていることや感情が、顔色やそぶりに現われる。とくに、恋心が、おもてに現われる。
    1. [初出の実例]「恋しけば袖も振らむを武蔵野のうけらが花の伊呂爾豆(イロニヅ)なゆめ」(出典万葉集(8C後)一四・三三七六)
    2. 「忍ぶれど色にいでにけりわが恋は物や思ふと人のとふまで〈平兼盛〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)恋一・六二二)
  2. 色づく。色彩に現われる。
    1. [初出の実例]「時わかぬ浪さへ色にいづみ川柞(ははそ)の森に嵐吹くらし〈藤原定家〉」(出典:新古今和歌集(1205)秋下・五三二)

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