色柄(読み)イロガラ

精選版 日本国語大辞典 「色柄」の意味・読み・例文・類語

いろ‐づか【色柄】

  1. 〘 名詞 〙 遊里社会で、色事に通じていることによる権威。色事の権柄(けんぺい)多く「色柄をにぎる」の形で用い、色事に打ちこんでいる、また、通人をもって自ら任じているの意にいう。
    1. [初出の実例]「色柄(イロヅカ)握りて此道に身を委ねる男共の中間にては、此気でこそ大臣なれ」(出典浮世草子傾城禁短気(1711)六)

いろ‐がら【色柄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 布地などの色と模様。
    1. [初出の実例]「その獣の色柄やムードがマンションのインテリアにマッチしないという率直明快な理由からも」(出典:自転車(1973)〈阿部昭〉)
  3. 類似のがらで、地色がさまざまであること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android