精選版 日本国語大辞典 「色許さる」の意味・読み・例文・類語 いろ【色】=許(ゆる)さる[=許(ゆ)る] ① 功績のあった臣下などが、束帯の袍(ほう)以下の装束で、公卿所用の色目(いろめ)、地質、文様の使用を許される。[初出の実例]「葡萄染(えびぞめ)の織物の指貫(さしぬき)を着たれば、『重雅はいろゆるされにけり』など、山の井大納言笑ひ給ふ」(出典:枕草子(10C終)二七八)② 天皇の寵愛を受けた女性が、女房装束の唐衣(からきぬ)以下の地質の色目に、赤色、青色の使用を許される。[初出の実例]「昔、おほやけおぼして使う給ふ女の、色ゆるされたるありけり」(出典:伊勢物語(10C前)六五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例