芝浜革財布(読み)しばはまのかわざいふ

改訂新版 世界大百科事典 「芝浜革財布」の意味・わかりやすい解説

芝浜革財布 (しばはまのかわざいふ)

戯曲。3幕。原作は落語の《芝浜》。最初の劇化は1903年2月東京市村座で,新派伊井蓉峰河合武雄が口立てで《稼げばたまる》と題して上演した。ついで22年2月市村座で,2世竹柴金作の脚色を6世尾上菊五郎が上演。このとき《芝浜革財布》と題した。配役は,魚屋政五郎を6世菊五郎,女房お辰を沢村宗之助ほか。菊五郎の細緻な近代的演出とリアリズムで新しい生世話狂言となった。こののち,前進座の瀬川菊之丞,河原崎国太郎のコンビによるものも多く行われ,大衆的で娯楽性の豊かな二番目狂言として定着している。また,歌舞伎とは別に,新派の系統で,42年7月に川村花菱の脚本により,魚屋金太郎を小堀誠,女房おとわを喜多村緑郎のコンビで上演されている。
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