デジタル大辞泉 「芥子坊主」の意味・読み・例文・類語 けし‐ぼうず〔‐バウズ〕【×芥子坊主】 1 外皮のままの、球形のケシの果実。《季 夏》「首ふって花と踊るや―/八束」2 子供の頭髪で、頭頂だけ毛を残し、まわりを全部そったもの。1に似ているところからいう。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「芥子坊主」の意味・読み・例文・類語 けし‐ぼうず‥バウズ【芥子坊主・罌粟坊主】 〘 名詞 〙① ケシの果実。花の散った後、子房が肥大して径五~六センチメートルの球形、または、楕円体の朔果となり、その頂部には放射状の柱頭が残り、その中心の小穴から、熟すると種子を出す。《 季語・夏 》[初出の実例]「花の雨かかれとてこそ芥子坊主〈器音〉」(出典:俳諧・小町踊(1665)夏)② ( 芥子の実に似ているところから ) 子どもの頭を、頭頂のところだけ髪を残し、まわりを全部そったもの。すずしろ。おけし。けしぼん。〔物類称呼(1775)〕芥子坊主②〈四季遊楽図巻〉[初出の実例]「わアいわアい。芥子坊主(ケシボウズ)のおかみさんが何所(どこ)にあるもんか」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)③ 唐人の弁髪(べんぱつ)の頭。また、唐人。[初出の実例]「韃靼頭の芥子坊主(ケシぼうず)、捻ぢ首つらぬき追ふせ、切ふせ」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)唐船) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の芥子坊主の言及 【ケシ(芥子)】より …子房の上に柱頭が放射状に並ぶ。球形の蒴果(さくか)を〈芥子坊主〉といい,熟すと上部の穴から種子を多数出す。〈ケシ粒のような〉というたとえがあるように,種子は微細。… ※「芥子坊主」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by