花井新田(読み)はないしんでん

日本歴史地名大系 「花井新田」の解説

花井新田
はないしんでん

[現在地名]長岡市花井町・雁島がんじま町・川袋かわぶくろ町・黒津くろづ

南東は雁島新田、北東は川袋村、北は三島さんとう成沢なりさわ村。黒津村の枝郷。年貢割付などに花井村古新田と記されるので、牧野氏入国当時には開田されておらず、正保国絵図にも村名はみえない。文化五年(一八〇八)の年貢割付状(江畑家文書)には寛文一〇年(一六七〇)畑方起の項があるので、この頃に開発が進められたことがわかる。当地はもともと雁島新田とともに定河戸じようかわど川の排水地先と信濃川の中間にある沼沢地であったが、漸次干拓・開墾されて農耕地ができたものであろう。


花井新田
はないしんでん

[現在地名]野田市花井

堤根つつみね新田の南西に位置する。寛文期(一六六一―七三)に開発され、延宝元年(一六七三)に検地高入れされたという野田新田の一つ。開発前は野馬の放牧地で、西方にある上花輪かみはなわ村の村請であったという。貞享五年(一六八八)の田畑石高帳(渡辺家文書)では新高として三七四石余、反別は田二町三反余・畑六四町九反余となっている。元禄一三年(一七〇〇)頃の下総国各村級分では高三七五石余、幕府領となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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