芽室岳(読み)めむろだけ

日本歴史地名大系 「芽室岳」の解説

芽室岳
めむろだけ

日高山脈北部に位置し、芽室町の北西端、上川郡清水しみず町・日高支庁管内日高郡日高町との境界にある。標高一七五三・七メートル。頂上部は三角錐状をなし、北東側は芽室川、南東側は美生びせい川、西側は沙流さる川の支流パンケヌーシ川が源を発して流下する。「観国録」には十勝川筋上流部の行程について、「サツナイブト」より二日ほどで「三ムロノボリト称スル山アリ、サツナイブト以上ハ舟ヲ通セス。ミムロノボリニ至ラサレハ此川沢ノ大形勢ヲ一日看了スルコトヲ得サル由」と記され(安政三年九月六日条)、この「ミムロノボリ」が当岳をさすと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「芽室岳」の意味・わかりやすい解説

芽室岳
めむろだけ

北海道南部,日高山脈の北部にある主峰の1つ。標高 1754m。清水,日高,芽室の3町の境にあり,比較的ゆるやかなピラミッド型の山頂をもつ。斑糲 (はんれい) 岩,花崗岩などから成る。清水町御影 (みかげ) から芽室川沿いに登山道が通じる。日高山脈襟裳国定公園に属する。

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