苧屑頭巾(読み)ホクソズキン

  • ×苧×屑頭巾
  • おくずずきん をくづヅキン
  • おくそずきん をくそヅキン
  • おくそずきん〔をくそヅキン〕
  • ほくそずきん ‥ヅキン
  • ほくそずきん〔ヅキン〕

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 =おくそずきん(苧屑頭巾)〔書言字考節用集(1717)〕
〘名〙 頭巾の一種。苧(からむし)のくずで作った強盗(がんどう)頭巾。形は山岡頭巾と同じ。からむしずきん。おくずずきん。ほくそずきん。《季・冬》
※俳諧・宝蔵(1671)二「しづ山がつのむくつけきも、心をみだす苧くそ頭巾、思ひの淵にあこがれて、はかなく身をもなげ頭巾」
〘名〙 (「ほくそ」は「おくそ」の変化) 苧(からむし)の茎で作った頭巾。形は山岡頭巾と同じで深くかぶり、紐で結ぶ。多く鷹匠や猟師が用いた。強盗頭巾(がんどうずきん)。細頭巾。
※俳諧・正章千句(1648)一「槇の葉の露や猟師の袖の上 ほくそ頭巾にかよふ松風」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の苧屑頭巾の言及

【御高祖頭巾】より

…主として冬季,防寒のために着装した。御高祖頭巾の名称については《嬉遊笑覧》に〈其着たるさま日蓮上人の像に似たればお高祖頭巾ともいひしなり〉とあり,御高祖は日蓮を指していったものとされているが,〈おこそ〉は〈おくそ〉の転訛で,宝暦以前の苧屑(おくそ)頭巾の語に由来する。したがって《嬉遊笑覧》の説は御高祖の当て字から日蓮上人にこじつけたものである。…

【頭巾】より

…袖形の頭巾は細長い片袖形で頭から背中をおおっている。古くは苧(お)も用いたため苧屑(おくそ)頭巾といった。織田信長がこれを用いていたが,鷹匠も使ったという。…

※「苧屑頭巾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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