茶名(読み)チャメイ

デジタル大辞泉 「茶名」の意味・読み・例文・類語

ちゃ‐めい【茶名】

茶の湯で、極意を皆伝された茶人に付ける名前村田珠光世嗣よつぎ村田宗珠が大徳寺の名禅から「宗」の一字をもらって付けて以来、家元から指南を許されると「宗」の字を上に付ける。

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精選版 日本国語大辞典 「茶名」の意味・読み・例文・類語

ちゃ‐めい【茶名】

  1. 〘 名詞 〙 茶道で、家元より授けられる名。
    1. [初出の実例]「茶名にその〝未〟の一字を貰った」(出典:青井戸(1972)〈秦恒平〉)

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世界大百科事典(旧版)内の茶名の言及

【茶道】より

…なるほど,人間にとって,すべての時間は一期一会であろうが,日々くりかえされる習慣的な生活の世界とは別に,あえて茶会を一期一会ととらえようとするその背景には,茶会が日常生活を離れた別世界における時間と空間の共同体験であるとする意識がある。つまり,茶人が茶名と呼ばれる本名とは別の名を名のるのも,日常生活の身分や職業を離れた別の人格として交わりを結ぶためにほかならない。茶道における名が,かつては大徳寺系の法諱であったように,4時間ほどの茶会の時間だけは遁世した在家の禅者として過ごそうという意識があったであろう。…

※「茶名」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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