茶蘭(読み)チャラン

デジタル大辞泉 「茶蘭」の意味・読み・例文・類語

ちゃ‐らん【茶×蘭】

センリョウ科の常緑低木。葉は茶の葉に似る。5、6月ごろ、黄色粟粒ほどの花が穂状に咲く。花は香りがよく、茶に香気をつけるのに用いる。中国南部の原産。観賞用。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「茶蘭」の意味・読み・例文・類語

ちゃ‐らん【茶蘭】

  1. 〘 名詞 〙 センリョウ科の常緑小低木。中国南部原産で、江戸時代に渡来鉢植や切花にする。高さ約七〇センチメートル。茎は群生し、緑色でやや柔かく、節はふくれてよく分枝する。葉は対生して短柄をもち楕円形、長さ五~八センチメートル。縁は波状の低い鋸歯(きょし)があり、革質で厚く、茶にやや似る。初夏、梢上に出した枝は再び分枝し、花序の各小枝に花被のない黄緑色の花を穂状につける。花は香りがよく茶の香気に用いる。漢名、珍珠蘭・金粟蘭。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「さあつめれとてふりかはる𧝒(よぎ) 此鉢に茶蘭うつして餝り立て〈蘭関〉」(出典:俳諧・末若葉(1697)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「茶蘭」の解説

茶蘭 (チャラン)

学名Chloranthus spicatus
植物。センリョウ科の常緑小低木,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android