草いきれ(読み)くさいきれ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「草いきれ」の意味・わかりやすい解説

草いきれ
くさいきれ

夏の炎暑ころなどに、草むらの中が高温多湿になる現象をいう。日射が強く、風速が弱いときは葉温は気温より5℃以上も高くなっている。また葉面からの蒸散作用湿度を高くする。これらが草いきれの原因である。昔の旅人にとっては草いきれの苦熱は耐えがたいものであった。古くからあることばであり、夏の季語である。

根本順吉

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「草いきれ」の意味・わかりやすい解説

草いきれ
くさいきれ

夏,草の茂みから発生するむっとする熱気。草むらの中が外気より著しく高温多湿になっているためで,これは日射が強く風が弱いとき,ひなた側の葉の温度が日射によって高められて気温よりも高くなり,葉の表面からの蒸散が盛んになるために起こる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む