草杉蔓(読み)クサスギカズラ

デジタル大辞泉 「草杉蔓」の意味・読み・例文・類語

くさ‐すぎかずら〔‐すぎかづら〕【草杉×蔓】

キジカクシ科の多年草海岸に生え、茎はつる状、葉は退化して鱗片りんぺん状。細い緑色の葉状をした枝に淡黄緑色小花がつく。太い根は、砂糖漬けにして食べ、また漢方天門冬てんもんどうといい薬用にする。

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精選版 日本国語大辞典 「草杉蔓」の意味・読み・例文・類語

くさ‐すぎかずら‥すぎかづら【草杉蔓】

  1. 〘 名詞 〙 ユリ科の多年草。各地の海岸の砂地に生える。茎はつる性で他物にからみ、長さ一~二メートルぐらいになる。葉のように見える針状の葉状枝を節から一~三個ずつ出す。初夏葉腋(ようえき)に小さな淡黄色の鐘状花を開く。果実はアズキ大の球形で白熟する。紡錘(ぼうすい)形の根を煎(せん)じて解熱・鎮咳(ちんがい)薬などに用い、また苦味をとって砂糖漬にする。漢名、天門冬。《 季語・夏 》 〔俳諧・改正月令博物筌(1808)〕

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