荒井源次郎(読み)アライ ゲンジロウ

20世紀日本人名事典 「荒井源次郎」の解説

荒井 源次郎
アライ ゲンジロウ

昭和期の公務員 アイヌのエカシ(長老)。



生年
明治33(1900)年12月20日

没年
平成3(1991)年8月31日

出生地
北海道旭川・近文コタンコロクル川村

主な受賞名〔年〕
北海道文化財保護功労者〔昭和57年〕

経歴
明治33年モノクテの孫として生まれ、地裁職員、旧陸軍第7師団司令部事務員、アイヌ民芸品製作販売業、旭川市職員、代書業などの職業にたずさわりながら、一貫してアイヌの権利を主張し続ける。昭和6年から上京を繰り返して展開した近文アイヌ地所有権獲得運動、8年に結成した「アイヌ問題研究会」、差別戸籍の改正貢献。59年7月数十年来、雑誌などに掲載した論文、回想記、新聞投稿を集めて著作集「アイヌの叫び」を出版。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「荒井源次郎」の解説

荒井源次郎 あらい-げんじろう

1900-1991 昭和時代の社会運動家。
明治33年12月20日生まれ。旭川地裁,旭川市役所などに勤務のかたわら,近文(ちかぶみ)アイヌ給与地返還運動を展開。アイヌ民族の権利を主張し,北海道旧土人保護法撤廃をうったえつづけた。平成3年8月31日死去。90歳。北海道出身。旭川商工補習学校卒。著作に「アイヌの叫び」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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