荒土(読み)アラツチ

デジタル大辞泉 「荒土」の意味・読み・例文・類語

あら‐つち【荒土/粗土】

荒い土。細かくこなれていない土。
荒壁を塗るのに用いる土。

こう‐ど〔クワウ‐〕【荒土】

荒れた土地。不毛の地。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「荒土」の意味・読み・例文・類語

あら‐つち【荒土・粗土】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 荒れた土。細かくこなれていない土。
    1. [初出の実例]「あら土の墓もはかなや霜ばしら〈胡風〉」(出典:俳諧・枯尾花(1694)下)
  3. 粗壁に用いる土。荒壁土。荒木田土。〔日葡辞書
  4. 鋳型外部の構造に用いる、質のあらい土砂。籾土(もみつち)、蔦真土(つたまつち)、および両者の混合土の三種がある。

こう‐どクヮウ‥【荒土】

  1. 〘 名詞 〙 荒れはてた土地。不毛の地。〔袁桷‐育王珙禅師示寂二紀詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android