荒男(読み)あらお

精選版 日本国語大辞典 「荒男」の意味・読み・例文・類語

あら‐お‥を【荒男・荒雄】

  1. 〘 名詞 〙あらしお(荒男)
    1. [初出の実例]「あらおらの来かかりて、そのあはふくはどこから採りきしそなと」(出典:菅江真澄遊覧記(1784‐1809)辞夏岐野奔望図)

荒男の補助注記

万葉‐三八六〇~六九」の「筑前国志賀白水郎歌十首」に見られる「志賀(しが)荒雄(あらお)」の用例は、固有名詞として用いられている。


あらち‐お‥を【荒男】

  1. 〘 名詞 〙 気性などの荒い男。勇猛な男。また、特に狩人をいう。
    1. [初出の実例]「あらちおの狩(か)る矢の先に立つ鹿(しか)もいと我ばかり物は思はじ〈柿本人麻呂〉」(出典拾遺和歌集(1005‐07頃か)恋五・九五四)

あら‐おとこ‥をとこ【荒男】

  1. 〘 名詞 〙 荒々しく粗野な男。勇猛な男。あらおのこ。
    1. [初出の実例]「小山の太郎行重をば、あらおとこかと思ひてあれば情のみあるものなり」(出典:幸若・信太(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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