荒荷(読み)アラニ

デジタル大辞泉 「荒荷」の意味・読み・例文・類語

あら‐に【荒荷】

木材石材石炭鉄材・砂など、資材として用いる重量のある貨物
江戸時代の海運貨物のうち、油・砂糖など重要とされた9種の貨物以外の雑貨類。畳表ぬかなど。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「荒荷」の意味・読み・例文・類語

あら‐に【荒荷】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 木材、石材、竹材、石炭、鉄材、砂などの重量素材。
  3. 江戸時代の海運貨物のうち、上等品の「九店物(くたなもの)」に対して、陶磁器、畳表、縄、糠(ぬか)などの雑貨類をいう。荒物
    1. [初出の実例]「新酒番船之儀者、〈略〉自然荷不足之節者、荒荷積受可申事」(出典:四井屋久兵衛廻船記録(1827)口上之覚)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android