荒貴神社(読み)あらきじんじや

日本歴史地名大系 「荒貴神社」の解説

荒貴神社
あらきじんじや

[現在地名]金井町泉 和泉

小字荒貴にあり、境内松林に囲まれる。祭神は素盞嗚尊・大己貴命と伝える。「佐渡志」に「上古の社といひつたへたれとも徴すへき記録なし後人の考をまつのみ」とあり、祭神・創建の由来ともに明瞭でない。「佐渡国寺社境内案内帳」は、元禄(一六八八―一七〇四)頃の伝えとして、元亨三年(一三二三)に勧請して、本間兵衛太郎が建立したと記す。「金沢村誌稿本」では、阿岐国造の祖久志伊麻命四世の孫大荒木直が佐渡国造となって以降、代々大荒木氏がその先祖を祀った遺祠とする説と、順徳上皇の殯宮神祠として荒貴大明神を称したとする説を紹介している。元亨三年勧請説は、同年一〇月二一日の本間九郎入道(資貞)宛北条貞直遵行状写(木村正辞氏所蔵文書)に「佐渡国十社神事間事」とある地頭関与の一〇社の一つに数えていることによると思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む