莫友芝(読み)ばくゆうし(その他表記)Mò Yǒu zhī

改訂新版 世界大百科事典 「莫友芝」の意味・わかりやすい解説

莫友芝 (ばくゆうし)
Mò Yǒu zhī
生没年:1811-71

中国,清の学者書家詩人。字は子偲,郘亭(りよてい)と号した。貴州省独山州の人。道光11年(1831)の挙人。名利に恬淡てんたん)として官途につくことがなく,家で生涯を終えた。非漢族出身の俊秀として,父の莫与儔(ばくよちゆう)(1763-1841)の弟子鄭珍(1806-64)とともに〈西南大師〉と呼ばれた。書誌学の業績として《宋元旧本経眼録》《郘亭知見伝本書目》《唐写本説文解字木部箋異》等いずれも名高く,宋の魏了翁《毛詩要義》の復刻者としても知られる。詩文の作も多い。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「莫友芝」の意味・わかりやすい解説

莫友芝
ばくゆうし
Mo You-zhi

[生]嘉慶16(1811)
[没]同治10(1871)
中国,清末の学者。貴州省独山県の人。字,子偲。号,りょ亭 (りょてい) 。道光年間の挙人で,曾国藩の幕客となった。語学に通じ,また蔵書家として知られ,『宋元旧本書経眼録』『りょ亭知見伝本書目』が有名。書もよくし,詩は宋詩を宗とした。主著『りょ亭詩集・遺詩・遺文』。

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