菅島村(読み)すがしまむら

日本歴史地名大系 「菅島村」の解説

菅島村
すがしまむら

[現在地名]鳥羽市菅島町

答志とうし島の南にある菅島で一村をなしている。おお(二三六メートル)を中心に山がちで平地をほとんど欠き、集落は島の東北岸に密集している。須賀島とも酢我島(志陽略誌)とも記される。島の西南岸のふく浦には縄文・弥生式土器が散布し、福浦長崎ながさきには古墳がある。「神鳳鈔」に「須賀嶋」、「外宮神領給人引付」に「菅嶋御厨」、「吾妻鏡」の文治六年(一一九〇)四月一八日の条には、「志摩国 答志島淳和院 菅嶋本宮御領 佐古嶋」「不知行所也、其中、菅嶋、佐古嶋地頭不分明」とある。中世の地侍菅島能登の城と伝える菅島城跡が字城山しろやまにある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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