菖蒲田浜(読み)しようぶたはま

日本歴史地名大系 「菖蒲田浜」の解説

菖蒲田浜
しようぶたはま

[現在地名]七ヶ浜町菖蒲田浜・汐見台しおみだい

まつはまの東方、花淵浜はなぶちはまの間に位置し、前面は太平洋に臨む。昔、この地にあやめが咲き乱れた所があり、あやめヶ浦とよばれ、いつしか菖蒲田と書き表すようになったという俗説がある。比較的平坦地で耕地面積が多い。地区の中央部に周囲一九四二メートルの阿川あがわ沼がある。海跡湖で、付近二〇余町歩の灌漑用水となっている。江戸時代には仙台城下への鮮魚の荷揚地として、また当地渡辺弥五平家の祖先が、函館・江戸・大坂方面への廻船業を営み、魚類・木材・薪炭織物・雑貨などを交易したと伝えられている(七ヶ浜町誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の菖蒲田浜の言及

【七ヶ浜[町]】より

…59年には半島の突端,代ヶ崎浜に東北電力仙台火力発電所がつくられ,仙塩臨海工業地域の一翼を担う一方,仙台や塩釜への通勤者も多い。菖蒲田浜は県内一の海水浴場として知られ,高山には明治末期から外国人別荘地がつくられている。代ヶ崎の多聞山は松島四大観の一つに数えられる景勝地。…

※「菖蒲田浜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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