菜切包丁(読み)なきりぼうちょう

精選版 日本国語大辞典 「菜切包丁」の意味・読み・例文・類語

なきり‐ぼうちょう‥バウチャウ【菜切包丁】

  1. 〘 名詞 〙 刃が薄くて、幅の広い、先のとがっていない長方形包丁。主に野菜などを刻むのに用いる。菜刀(ながたな)。なきり
    1. [初出の実例]「勝手元に菜切庖丁(ナキリバウチャウ)や握るらん」(出典:花ごもり(1894)〈樋口一葉〉三)

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食器・調理器具がわかる辞典 「菜切包丁」の解説

なきりぼうちょう【菜切り包丁】

野菜を切るのに用いる和包丁。特に、みねと刃が平行で、根本と先の幅が等しく、刃全体が長方形になっている、関東などで用いられるもの。形は薄刃包丁に似るが、両刃で比較的扱いやすく、家庭用に向く。

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世界大百科事典(旧版)内の菜切包丁の言及

【包丁(庖丁)】より

…出刃包丁は背が厚く,先のとがったもので,堅いものを切るのに適し,魚や鳥をおろすのに用いる。薄刃包丁は菜切包丁ともいい,刃が広く薄く,先のとがっていないもので,おもに野菜を切るのに用いる。刺身包丁は薄刃,細身のもので,先のとがったものととがっていないものとがあり,前者を柳刃,後者を蛸引(たこひき)と呼ぶ。…

※「菜切包丁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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