日本歴史地名大系 「華下天満神社」の解説 華下天満神社はなしたてんまんじんじや 香川県:高松市高松城下片原町華下天満神社[現在地名]高松市片原町・百間町高松城跡の南、片原(かたはら)町の中央部にあり、天神前の中野(てんじんまえのなかの)天満神社の大(おお)天神に対して小(こ)(古)天神といわれる。祭神は菅原道真。旧村社。社伝によると、延喜三年(九〇三)道真死去の年、当地にあった与楽山長命(ちようみよう)寺境内の中黒(なかぐろ)の地に創建され、中黒華下宮(なかぐろかかのみや)といったという。「讃岐国名勝図会」によると、中黒の地名は天満宮の東二町ばかりの所にあり、華下宮というのは、神体が道真自画像「華下神像」であったことによるという。その後長命寺も中黒天満宮も廃れていたが、天正一六年(一五八八)生駒親正築城の際に出水があり、丸石二五個を当社に納め祈ったところ水が止まり、無事築城できたので社殿を北向きにかえ城の鎮守とし、のちの福田(ふくだ)町の地に祭田福光免を給した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by