デジタル大辞泉 「萩の戸」の意味・読み・例文・類語 はぎ‐の‐と【×萩の戸】 《障子に萩が描いてあったところから、または前庭に萩の植え込みがあったところからという》清涼殿の一室の名。夜の御殿おとどの北で、弘徽殿こきでんの上御局うえのみつぼねと藤壺ふじつぼの上御局との間にあった。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「萩の戸」の意味・読み・例文・類語 はぎ【萩】 の 戸(と) ① ( 前庭に萩が植えてあったところからとも、障子に萩が描いてあったところからともいう ) 平安時代、清涼殿北庇の東に面した妻戸の称。のち、戸わきの弘徽殿(こきでん)の上の局あたりまでを称するようになった。萩殿(はぎどの)。[初出の実例]「萩の戸におもかはりせぬ花見てもむかしを忍ぶ袖ぞ露けき」(出典:讚岐典侍(1108頃)下)② 近世に、清涼殿を復古した際に①を誤って清涼殿の一室とし、夜の御殿の北、弘徽殿(こきでん)の上の局と藤壺の上の局との間に設けた部屋。萩殿。《 季語・秋 》[初出の実例]「萩殿 萩の戸」(出典:俳諧・増山の井(1663)七月) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例