日本歴史地名大系 「落折村」の解説 落折村おちおりむら 鳥取県:八頭郡若桜町落折村[現在地名]若桜町落折小船(おぶね)村の東、八東(はつとう)川の上流落折川沿いに位置し、若桜往来が通る。東方戸倉(とくら)峠(標高約九〇〇メートル)を越えると播磨国宍粟(しそう)郡戸倉(とぐら)村(現兵庫県波賀町)。同往来を播磨側からは因幡往来とよび、両国を結ぶ幹線であった。平家の落人藤原兼氏が落延びて隠棲したため落居村と称し、のち落折となったという伝えがあり、現在当地区の全世帯が平家姓を名乗る。天文一四年(一五四五)二月吉日の広峯(ひろみね)神社(現兵庫県姫路市)社家肥塚家の檀那村付帳に「おちおか村一ゑん やとハなぬし十郎」とみえ、永禄四年(一五六一)八月吉日、「おちおれ一円」の檀那権が北弥七郎に売渡されている(「福島甚二郎末国売券」来田文書)。藩政期の拝領高は一六石余、本免二ツ。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by