落花狼藉(読み)ラッカロウゼキ

デジタル大辞泉 「落花狼藉」の意味・読み・例文・類語

らっか‐ろうぜき〔ラククワラウゼキ〕【落花××藉】

花がばらばらに散ること。転じて、物が乱雑に散らばっていること。
花を乱暴に散らすこと。転じて、女性子供に乱暴をはたらくこと。「落花狼藉に及ぶ」

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精選版 日本国語大辞典 「落花狼藉」の意味・読み・例文・類語

らっか‐ろうぜきラククヮラウゼキ【落花狼藉】

  1. 〘 名詞 〙 花が散り乱れること。また、花を散らし乱すこと。転じて、物の散り乱れるさまや散り乱すさまのたとえ。女性や子供に乱暴を働くさまにもいう。
    1. [初出の実例]「落花狼藉たり風狂じて後 啼鳥龍鐘たり雨の打つ時〈大江朝綱〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
    2. 「あら落花狼藉の人や、そこ退き給へ」(出典:謡曲・雲林院(1426頃))

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四字熟語を知る辞典 「落花狼藉」の解説

落花狼藉

花が散り乱れること。また、花を散らし乱すこと。転じて、物の散乱しているさまや物を散り乱すさまのたとえ。女性を花にたとえて、女性や子供に乱暴を働くさまにもいう。

[使用例] 机の上は落花狼藉、書きかけの原稿用紙はビショビショに驟雨を浴びたあんばいで[檀一雄*淋しい人|1950]

[解説] 「狼」も「藉」も乱れるという意味で、「狼藉」は散乱していること、取り散らかしていることをいいます。

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