葉室時長(読み)ハムロトキナガ

デジタル大辞泉 「葉室時長」の意味・読み・例文・類語

はむろ‐ときなが【葉室時長】

平安末・鎌倉初期の文学者貴族出身で、平家物語保元物語平治物語作者と伝えられるが確証はない。生没年未詳。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「葉室時長」の意味・読み・例文・類語

はむろ‐ときなが【葉室時長】

平安末期・鎌倉初期の文学者。顕時の孫。盛隆の子。従四位上(または正五位下)民部(権)少輔に至った。「保元物語」「平治物語」「平家物語」などの作者とする説がある。生没年未詳。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「葉室時長」の解説

葉室時長 はむろ-ときなが

?-? 平安後期-鎌倉時代の文学者。
「平家物語」の作者とする説があるが,たしかではない。「徒然(つれづれ)草」の中で「平家物語」の作者とされている信濃前司行長(しなののぜんじ-ゆきなが)は従兄弟(いとこ)。姓は藤原とも。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の葉室時長の言及

【源平盛衰記】より

…また琵琶語りの詞章としてつくられた語り本系の《平家物語》に対して,読むことを主眼とした本として,〈読本系諸本〉と呼ばれることもある。作者については,葉室(はむろ)時長説,玄慧(げんえ)法印説などがあるが,確定できない。本書独自の増補記事に仏教関係説話がとくに多いことから,作者を僧侶とする見方もある。…

※「葉室時長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android