…平安後期の公卿。葉室家の祖権中納言顕隆の長男。母は鳥羽天皇の乳母典侍悦子。1107年(嘉承2)鳥羽天皇の践祚(せんそ)後まもなく蔵人に補されて以来,天皇に近侍し,左衛門権佐,右中弁,蔵人頭などを歴任し,31年(天承1)参議に昇り,さらに権中納言に進んだが,41年(永治1)これを辞し,民部卿に任ぜられた。しかしその後も重要な政務に参議し,諮問にあずかったので〈君の腹心〉と称され,内外の権を執って勢威をふるったと評された。…
※「葉室顕頼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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