董康(読み)とうこう(その他表記)Dǒng Kāng

改訂新版 世界大百科事典 「董康」の意味・わかりやすい解説

董康 (とうこう)
Dǒng Kāng
生没年:1867-?

中国,清末および民国の法律家政治家。字は綬金。江蘇省武進県の人。辛亥革命後,日本に留学し,帰国したのち北京大理院院長,修訂法律館総裁,司法総長などを歴任。国民政府樹立後は東呉大学などの教授をつとめていたが,1937年日中戦争開始後の王克敏による中華民国臨時政府,40年の汪兆銘による新国民政府などの樹立に参加した。薛允升(せついんしよう)(1820-1901),沈家本(しんかほん)の継承者として東西法学を摂取し,その融合につとめた。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「董康」の解説

董康 とう-こう

1867-1947 中国の法律家,政治家。
同治6年生まれ。辛亥(しんがい)革命後日本に留学。帰国後,北京大理院院長,修訂法律館総裁,司法総長などをつとめる。日中戦争開始後は王克敏(おう-こくびん)の中華民国臨時政府(1937)や,汪兆銘(おう-ちょうめい)の南京国民政府(1940)に参加した。享年81歳。江蘇省出身。

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