葦の穂(読み)あしのほ

精選版 日本国語大辞典 「葦の穂」の意味・読み・例文・類語

あし【葦】 の 穂(ほ)

  1. あし(葦)の花。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「秋風に汐(しほ)満ち来れば難波江の葦の穂よりぞ舟も行きける」(出典:歌仙本重之集(1004頃)百首)
    2. 「芦のほに箸うつかたや客の膳〈去来〉」(出典:俳諧・炭俵(1694)下)
  2. ( 孔子弟子閔子騫(びんしけん)継母に憎まれ、綿の代わりに葦の穂の入った粗末な布子(ぬのこ)を着せられたという「蒙求」の故事から ) 葦の穂でつくられた粗末な衣類をいう。
    1. [初出の実例]「彼(かの)つま我子をふかくあいして、まま子をにくみ、寒き冬も、あしのほを取て、きる物にいれてきせ侍るあひだ」(出典:御伽草子二十四孝(室町末))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む