葦切り(読み)よしきり

精選版 日本国語大辞典 「葦切り」の意味・読み・例文・類語

よし‐きり【葦切・葭切・葦雀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ウグイス科ヨシキリ属の小鳥。ユーラシア・アフリカに四四種あり、日本には大小二種ある。オオヨシキリは全長約一八センチメートル。ウグイスに似ているが大形。背面は淡緑褐色で、眉斑(びはん)は淡く、腹面は黄白色。ユーラシア中部に広く分布。日本では各地で繁殖し、冬は南方へ渡る。水辺葦原にすみ、五~七月に大きな声で「ギョギョシ」と鳴くので俳句では行々子(ぎょうぎょうし)ともいう。コヨシキリは全長約一三・五センチメートル。前種に似ているが小形で、羽色は頭・腰に赤みが強い。東アジア中部に分布し、日本では本州北部・北海道で繁殖し、南方で越冬習性もオオヨシキリに似るが鳴き声は小さい。よしわらすずめ。よしどり。《 季語・夏 》
  3. 早口で多弁な人をたとえていう語。
    1. [初出の実例]「くろがもの外によしきり壱人(ひとり)付き」(出典:雑俳・川柳評万句合‐安永四(1775)松一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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