ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コヨシキリ」の意味・わかりやすい解説
コヨシキリ
Acrocephalus bistrigiceps; black-browed reed warbler
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鳥綱スズメ目ヒタキ科の鳥。オオヨシキリとともに、単にヨシキリとよばれることがある。全長約13センチメートル。オオヨシキリに似るが、ずっと小さく、「黒い眉(まゆ)の葦原(あしはら)のムシクイ」という意味の英名のとおり、淡い眉斑(びはん)の上に黒線が走っている。鳴き声はオオヨシキリより細く金属的である。アジア東部で繁殖し、東南アジアで越冬する。日本では、アシの散在する湿地草原、高原の草原にすむ。草の茎に巣をつくり、不明瞭(ふめいりょう)な斑がある淡黄褐色の卵を4、5個産む。昆虫やクモなどを食べる。
[竹下信雄]
…このグループの鳥は,外観はよく似ているが,さえずりは種によってかなりはっきりと違っている。日本で繁殖するヨシキリ類の中では,オオヨシキリA.arundinaceus(イラスト)はギョギョシ,ギョギョシ,ケケケケケ……とさえずり,コヨシキリA.bistrigiceps(イラスト)は,同様な節回しだが,もっと複雑で金属的な高い声でさえずる。オオヨシキリは,そのさえずりからギョウギョウシ(行々子)の別名をもつ。…
※「コヨシキリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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