蒸熱(読み)ジョウネツ

デジタル大辞泉 「蒸熱」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ねつ【蒸熱】

蒸し暑いこと。蒸暑。
時方三月、―我が盛夏の如し」〈東海散士佳人之奇遇

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蒸熱」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ねつ【蒸熱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 温度が高く暑いこと。蒸し暑いこと。蒸暑。
    1. [初出の実例]「内蒸熱気上騰、肌削骨立」(出典:医案類語(1774)七)
  3. 蒸して熱すること。
    1. [初出の実例]「鉄を熱器に入れ、炭粉を以て之を蒸熱すれば、更に上品の鋼鉄を得べし」(出典:牙氏初学須知(1875)〈田中耕造訳〉三)
    2. [その他の文献]〔本草綱目‐蓬莪茂〕
  4. 染色した糸および織物の仕上げ工程一種染料顔料を十分繊維に浸透させ、さらに薬品の作用を促進させて、発色または固着を完全にするために行なう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android