蒼蠅(読み)ソウヨウ

デジタル大辞泉 「蒼蠅」の意味・読み・例文・類語

そう‐よう〔サウ‐〕【××蠅】

あおばえ。
毛扇をもて暑気を殺ぎ、―を払わしめ」〈永峰秀樹訳・暴夜物語〉
君側にいて、へつらう者のたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蒼蠅」の意味・読み・例文・類語

そう‐ようサウ‥【蒼蠅】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あおばえ。
    1. [初出の実例]「于時蒼蠅声急。緑蟻味濃」(出典:本朝文粋(1060頃)一〇・閑庭花自落詩〈大江以言〉)
    2. 「毛扇をもて暑気を殺ぎ、蒼蠅を払はしめ」(出典:暴夜物語(1875)〈永峰秀樹訳〉黒島王の伝)
    3. [その他の文献]〔詩経‐斉風・鶏鳴〕
  3. 讒言(ざんげん)をする者のたとえ。〔後漢書‐陳蕃伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「蒼蠅」の読み・字形・画数・意味

【蒼蠅】そう(さう)よう

青蠅。小人どもにたとえる。宋・欧陽脩〔蒼蠅を憎(にく)む賦〕蠅、蠅、吾(われ)爾(なんぢ)の生爲(た)るを嗟(なげ)く。~幸ひに人の畏れを爲さず、胡(なん)ぞ人の喜びを爲さざるや。

字通「蒼」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む