最新 地学事典 「蒼鷹丸」の解説
そうようまる
蒼鷹丸
Soyo Maru
1925年建造の水産講習所調査船。202トン(以下,総トン数)。1929年,農林省水産試験場発足により移管。黒潮の蛇行,冷水塊,急潮現象の発生機構,日本海,北太平洋,瀬戸内海の海洋構造の解明に寄与するなど,戦前,海洋観測の中核的役割を担う。戦後は水産庁東海区水産研究所所属。Ⅱ世(258トン,1955年),Ⅲ世(494トン,1970年)を経て,現Ⅳ世(892トン,1994年)は水産研究・教育機構所属。黒潮域の海洋環境調査,マイワシ,マサバなどの水産資源調査,海産生物の放射能調査等を実施。国際地球観測年観測,黒潮共同調査,海洋大循環等の国際共同調査にも参加。化学合成で有名なシロウリガイ(Calyptogena soyoae)など,歴代の蒼鷹丸により採取された新種の貝の学名にはsoyoや歴代船長名が付けられた。
執筆者:中野 広
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

