蔡 倫(読み)さいりん

旺文社世界史事典 三訂版 「蔡 倫」の解説

蔡 倫
さいりん

?〜121?
後漢 (ごかん) 中期宦官 (かんがん) で,紙の発明者とされてきた人
すでに前漢末から製紙が行われてきたが,彼は尚方令(技術本部長)に就任し,樹皮・麻屑・ぼうきれ・魚網で紙をすく技術を開発して,製紙技術の普及に功があった。また,宦官として和帝擁立に成功し,宮廷で重用されたが,安帝に嫌われて自殺した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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