コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

アンチモン アンチモン antimony

翻訳|antimony

7件 の用語解説(アンチモンの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アンチモン
アンチモン
antimony

元素記号 Sb,原子番号 51,原子量 121.760。周期表 15族に属する。安定同位体アンチモン 121 (存在比 57.25%) および 123 (42.75%) 。単体は銀白色,金属光沢のある六方晶系の半金属結晶。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

アンチモン(〈ドイツ〉Antimon)

窒素族元素の一。普通は銀白色の光沢ある金属。黄色・黒色の同素体があり、非金属的性質を示す。主要鉱石は輝安鉱。単体・化合物とも有毒。活字合金半導体材料などに利用。元素記号Sb 原子番号51。原子量121.8。アンチモニー

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

アンチモン

元素記号はSb。原子番号51,原子量121.760。融点630.74℃,沸点1587℃。銀白色の金属で,光沢がありもろい。塩酸,希硫酸に溶けず,濃硫酸,濃硝酸に侵される。
→関連項目硬鉛

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

アンチモン

 原子番号51,原子量121.760,元素記号Sb.15族(旧Va族)の窒素と同族の元素.栄養学的には必須元素に加えない.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

アンチモン【antimony】

周期表元素記号=Sb 原子番号=51原子量=121.75±3地殻中の存在度=0.2ppm(62位)安定核種存在比 121Sb=57.25%,123Sb=42.75%融点=630.7℃ 沸点=1635℃比重=6.69(20℃)電子配置=[Kr]4d105s25p3 おもな酸化数=III,V周期表第VB族に属する元素。アンチモニーともいう。古代エジプトでは硫化アンチモン(輝安鉱)が医薬あるいはまゆやまつげの化粧料として用いられていたが,これをギリシア語でstibi,stimmi,ラテン語でstibiumなどと呼んでいた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

アンチモン【Antimon】

窒素族元素の一。元素記号 Sb  原子番号51。原子量121.8。銀白色の固体金属。主に輝安鉱として産出する。電気的には金属と非金属との中間の性質をもつ。有毒。蓄電池用極板・軸受用合金・半導体材料などに用いる。アンチモニー。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アンチモン
あんちもん
antimony

周期表第15族に属し、窒素族元素の一つ。古くから遊離金属として知られ、紀元前4000年ごろの壺(つぼ)の装飾として用いられた例もある。合金の形では古代の青銅器中にもみいだされている。また、古代エジプトの女性が用いた黒いアイシャドーはアンチモンの硫化物であったとされている。アンチモンの鉱石である輝安鉱のラテン語名stibiumから元素記号のSbがとられた。またアンチモンの名は、輝安鉱がほかの鉱物に伴って産することが多く、anti(反対)-monos(孤独)からantimoniumとよばれたという説と、古く僧侶(そうりょ)たちのハンセン病治療薬に金属製剤が用いられたことからギリシア語のanti(反対)-monachon(僧侶)に由来するという説がある。鉛との合金が印刷用活字に用いられ始めたのは15世紀ごろからである。[守永健一・中原勝儼]

存在・製法

地殻中の存在度は小さいが、鉱物としてまとまって産するので採取しやすい。輝安鉱Sb2S3が鉱物としてもっとも重要である。高品位鉱では、粉砕した輝安鉱を鉄屑(てつくず)とともに黒鉛るつぼ中で熱すると鉄によって還元され、金属アンチモンが遊離する。また低品位鉱では、鉱石を焼いて酸化物にしたのち、コークスと共熱して還元する。このようにして得られる粗アンチモンは純度87~94%程度で、これに融剤を加えて融解精製するか(95%)、電解精錬により精製する(99.8%)。最近では半導体製造に用いるため、高純度のものが要求され、帯融解法で純度99.99%以上のものが得られる。アンチモン塩の水溶液に亜鉛を加えると黒色アンチモンが得られ、水素化アンチモンに-90℃で空気を通ずると黄色アンチモンが得られる。[守永健一・中原勝儼]

性質

銀白色の金属アンチモンは半金属の性質をもつ。黄色や黒色の同素体は非金属的性質を示し、黄色アンチモン、黒色アンチモンなどとよばれる。黄色アンチモンは-90℃以上では不安定で黒色アンチモンとなる。高純度の金属塊は表面にきれいな星形の結晶模様がみられ、スターアンチモンとよばれる。常温では空気中で安定であるが、融点以上に熱すると酸化アンチモンとなる。塩素とは常温でも激しく反応して塩化物となる。塩酸には溶けないが、濃硫酸とは二酸化硫黄(いおう)と硫酸塩を生じて溶ける。濃硝酸とはアンチモン酸をつくる。[守永健一・中原勝儼]

用途

単体としての用途はないが、鉛蓄電池の電極(数%のアンチモンを含む鉛)や活字合金(融点が低く凝固時に膨張する。鉛80%、アンチモン17%、スズ3%などの合金)として利用されている。硫化アンチモンはゴムの加硫などに、このほか色素や触媒に用いる化合物も多い。また、半導体材料として最近その需要が大きい。単体、化合物ともに有毒であり、アンチモン中毒の症状はヒ素中毒に似ている。手当てとしては早く毒物を体外に排出させ、解毒剤としてタンニンを用いるとよい。通常酸化数の化合物が存在する。見かけ上、酸化数の化合物は酸化数の共存する化合物である。[守永健一・中原勝儼]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のアンチモンの言及

【ウァレンティヌス】より

…生没年不詳。錬金術師,医師として有名で,初めてアンチモンを医薬品として用いたと伝えられる。錬金術に関する膨大な著作が彼に帰されているが,真偽の定かでないものが多い。…

【鉛】より

…また鉛蓄電池をはじめ,スクラップを原料とした鉛の再生も盛んに行われている。鉛精鉱には一般に鉛以外に金,銀,ビスマス,亜鉛,スズ,ヒ素,アンチモンなどが含有されるので,鉛製錬の際にはこれらも回収される。現在鉛製錬は主として溶鉱炉法で行われ,鉛精鉱を焙焼(ばいしよう)・焼結して酸化鉛鉱塊とする工程,この鉱塊をコークスで還元して粗鉛とする溶鉱炉工程,粗鉛の純度を高める精製工程の3工程から成る。…

※「アンチモン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

アンチモンの関連キーワードオスミウム白金スズニッケルネオジムハフニウムバリウムルテニウム元素記号

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

アンチモンの関連情報