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蔵前風 クラマエフウ

デジタル大辞泉の解説

くらまえ‐ふう〔くらまへ‐〕【蔵前風】

江戸時代、浅草蔵前の札差(ふださし)の豪奢(ごうしゃ)な風俗。
女性の髪の結い方の一。丸髷(まるまげ)の一種で、髷の根を高く、前後を短くして、髱(たぼ)を低くしたもの。江戸後期に流行。蔵前の札差の家の女性の好みから出た。のめしまるまげ。のめしまげ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

くらまえふう【蔵前風】

江戸時代の浅草蔵前の豪奢な札差ふださしの風俗。
〔蔵前の札差の女房の好みの結い方であったことから〕 のめし髷まげの異名。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の蔵前風の言及

【大口屋治兵衛】より

…2代目市川団十郎と親交があり,彼が助六物を演ずるときは治兵衛の所作をまね,治兵衛も芝居の下桟敷を半分買い占めるなど,当時の歌舞伎や役者の良い援助者でもあった。また髪形・衣装,ことばづかいや行動に,ことさら奇矯で派手な蔵前風とよばれる風俗をはやらせるなど,江戸の文化史,風俗史にも名高い。67年(明和4)札差の株を伊勢屋太兵衛に売却して札差を廃業,のちの動静についてはまったく不明である。…

【十八大通】より

…幡随院長兵衛や花川戸助六の2代目を称して男だてを重んじ,遊里や芝居見物で荒い金づかいと奇矯な行動をして,市中の話題となった。蔵前本田の髷(まげ)に黒小袖を着け,鮫ざやの脇差をさし,河東節を口ずさみ大仰に歩く様は〈蔵前風〉とよばれ,最も江戸っ子的な風俗とされた。歌舞伎役者や音曲芸人の後援者となり,俳諧等の文芸にも大きな影響を与えたが,寛政改革の風俗取締りによって消滅した。…

※「蔵前風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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