蔵方之掟(読み)くらかたのおきて

改訂新版 世界大百科事典 「蔵方之掟」の意味・わかりやすい解説

蔵方之掟 (くらかたのおきて)

1533年(天文2)3月13日,戦国大名伊達稙宗(たねむね)が発布した質屋に関する法令。13ヵ条よりなり,3年後に制定された分国法塵芥集》に付記されたかたち伝存する。内容は,質の約月の規定,質屋が質物を紛失・損傷した場合の規定,盗物を質物とした場合の規定,利子規定などである。室町幕府の質屋法の影響下に制定されたといえるが,幕府法にくらべ質屋保護の色彩が強い。
塵芥集
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android