蔵方之掟(読み)くらかたのおきて

改訂新版 世界大百科事典 「蔵方之掟」の意味・わかりやすい解説

蔵方之掟 (くらかたのおきて)

1533年(天文2)3月13日,戦国大名伊達稙宗(たねむね)が発布した質屋に関する法令。13ヵ条よりなり,3年後に制定された分国法塵芥集》に付記されたかたち伝存する。内容は,質の約月の規定,質屋が質物を紛失・損傷した場合の規定,盗物を質物とした場合の規定,利子規定などである。室町幕府の質屋法の影響下に制定されたといえるが,幕府法にくらべ質屋保護の色彩が強い。
塵芥集
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む