デジタル大辞泉
「蕩かす」の意味・読み・例文・類語
とろか・す【×蕩かす/×盪かす】
[動サ五(四)]
1 固体状のものを熱してとかし、液状にしたりやわらかくしたりする。とらかす。「チーズを―・す」「鉄を―・す」
2 惑わして本心を失わせる。うっとりさせる。とらかす。「心を―・す美しい音楽」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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とらか・す【蕩・盪】
- 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
- ① 金属などを、高熱によって溶解する。とかす。とろかす。
- [初出の実例]「群生を済ひ、雲霓を盪(トラカシ)て、日月を光らす」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝院政期点(1080‐1110頃)一〇)
- ② 惑わせて本心を失わせる。また、心をやわらげて、うっとりするような感じにさせる。また、舌に感じる甘くておいしい味の形容にも用いる。とろかす。
- [初出の実例]「真済をとくだつせしめて、妄念をとらかすべし」(出典:九冊本宝物集(1179頃)二)
とろか・す【蕩・盪】
- 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
- ① =とらかす(蕩)①
- [初出の実例]「金石をとろかす朝日の勢いだ」(出典:巨海代抄(1586‐99)下)
- ② =とらかす(蕩)②
- [初出の実例]「女を蕩(トロ)かす好男(いろおとこ)の極秘にて」(出典:人情本・英対暖語(1838)四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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