薄村(読み)すすきむら

日本歴史地名大系 「薄村」の解説

薄村
すすきむら

[現在地名]両神村薄

四阿屋あずま山の北、赤平あかびら川支流薄川の流域に位置する。現両神村域の北半を占め、南は小森こもり村。「風土記稿」によれば、古くは薬師堂やくしどう村ともいわれたという。村内は上・中・下の三郷と薬師堂組の四区に分れ、それぞれに名主が置かれ、高札場も上郷竹平たけのたいら中郷穴辺あなべ下郷前原まえはら、薬師堂組の上宿かみじゆくと四ヵ所にあった。また承応二年(一六五三)当村新小森組分が分れ、同組分は小森村一村になったという。地内法養ほうよう寺薬師堂の天正一三年(一五八五)五月四日銘の棟札に「武州秩父郡薄谷盤戸村大檀那猪俣丹波守本願円覚」「願主竹内某」「大工荒舟藤五郎、同和田太郎等」などとみえ、盤戸村は現在の字坂戸ばんどにあたる。また同一五年一一月一五日銘の同堂鰐口には「秩父郡薄之郷薬師堂」「願主聖乗坊成範大旦那北条安房守氏邦」などとある。近世初めは幕府領、天明四年(一七八四)から同七年まで下総関宿藩領となるが、その後再び幕府領となり幕末に至ったと思われる(「風土記稿」「寛政重修諸家譜」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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