薬包(読み)ヤクホウ

デジタル大辞泉 「薬包」の意味・読み・例文・類語

やく‐ほう〔‐ハウ〕【薬包】

薬の包み。粉薬を紙に包んだもの。
火砲に使用する発射用火薬を適当量に分けて包んだもの。薬嚢やくのうに分けて包んだ爆薬

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精選版 日本国語大辞典 「薬包」の意味・読み・例文・類語

くすり‐づつみ【薬包】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 薬を包んだもの。また、そのような包みかた。
    1. [初出の実例]「紫の七重うすやうに、薬つつみにおしつつみて」(出典:十訓抄(1252)一)
  3. ( 薬を包むような形の意から ) 昔、女御更衣が入内する時、薄様(うすよう)一かさねに歌を書き、他の薄様を重ね、四方に折って遣(つか)わしたもの。〔和訓栞(1777‐1862)〕

やく‐ほう‥ハウ【薬包】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 薬のつつみ。粉薬を紙に包んだもの。
    1. [初出の実例]「途に一人の病者に逢ひ其平素蓄ふる所の懐裏の薬包を採り」(出典:明六雑誌‐三九号(1875)人世三宝説二〈西周〉)
  3. 円筒形紙包みにした爆薬。
  4. 薬嚢に納めた火薬。火砲用の発射薬適量に分けて包んだもの。〔五国対照兵語字書(1881)〕

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